今こそ着物

 「とうちゃんのスタイルはこの屋敷とあってない!」
の一言で、衝動買いの始まりです。


 仕事場は屋敷にそこそこの庭がついておりまして、
なかなかこの管理が大変なのであります。
半分楽しみながらやっているものの、
やはり一人じゃ追いつかず、四苦八苦している毎日です。
その屋敷の中で着ているのは、
スラックスにワイシャツ。
コレがミスマッチだという。


「どうせだったら近所の変わり者になったらいい」
などと適当な事を言っておりますが、
たしかに名の通った人はちょっと違う。


 古武術甲野善紀さんは普段から袴に下駄。
これはある意味異様です。
今の世の中、袴を私服にしている人はまずいないでしょう。
私も剣道経験者なので少しは考えましたが、
ではと思い、作務衣を着ることにしました。


 さっそくお金を持って商店街の着物屋さんに。
手ごろな作務衣と足袋、雪駄を見繕ってもらい、
明日からこのスタイルで過ごすことにしました。


買った作務衣を持ちながら近所を歩くと、
なるほど確かにこのような服を着ている人は一人もいない。
ある意味目立つ。
  

仕事もコレ。
買い物もコレ。
足元は雪駄
夏はなんて言ってたか忘れましたが、
もう少し薄い生地の作務衣が届く。


 明日から作務衣で過ごす。
作業も作務衣。お出かけも作務衣。
これなら近所の小学生に“どうぼう”とは呼ばれんでしょう。
でも操法はきちんとスラックスにYシャツで失礼の無いように。


 気分が少し変わるかな。