妊娠・出産6

【出産後の注意編】

 出産後一番神経を使うのが“カニババ”とお母さんの立ち上がりの問題だと思います。その前に出てきたときの処置と言いますか、何をするのかというと「何もしない」と言うのが基本です。

 
 胎脂に包まれるように出てきますが、動物の場合これをぺろぺろと舐めて拭いてあげます。それでお母さんが中毒を起こし、体の中をきれいにしたところで新鮮な母乳を与えることが出来ます。

 一方、赤ちゃんの場合は中毒を起こしたお母さんの初乳を飲むことで、中毒を起こして体の中をきれいにリフレッシュして、栄養吸収のよい状態になるわけです。


 このような流れになっていますが、人間の場合、さすがに胎脂を舐めることはしませんが、初乳にはいろいろな免疫が含まれる他に、やはり中毒を起こさせて排泄させる何かがあるようです。すこし黄色がかった初乳は、いかにも古い感じがしますがとても偉大な力があるみたいです。



 整体の基本として、



 入れる前に出す。

 作る前に壊す。


 と言うことですが、出産で最初の数日を観察しているとこのような事が、身でみてわかりとても面白いのです。

 


 産後お湯で洗うことがありますが、整体の考えではそういうことはしません。

 赤ちゃんが出てきたら、タオルで軽く拭いてお母さんのお腹にそっと置く。終わり。

 これだけです。

 特に何もしません。

 すると静か〜に寝ています。一日目は本当に静かです。まるでお産で疲れたお母さんを休ませてくれるがごとく、とにかく静かです。特に変わったことと言えば、お乳をすいたがり一生懸命に探します。まだでないお乳でも吸わせると安心するのか、モゴモゴしてぐっすり寝てしまいます。