近所だけれども

 住宅街って住んでいる人しか通りませんよね。
営業や、配達の人は詳しいですが、
初めて通る道というのはとても違和感があります。


今は家がいっぱい建っていろんな人がいるけれど、
昔は隣もウラもみんな知り合い。
よそ者がウロウロしていると、じ〜っとみられたものです。


以前灯油の配達をしていたころ、
地図を見ながら恐る恐る、右に曲がったり、進んでみたり。
最初は覚えるのがやっとですし、
各家にはそれなりの習慣があって、

「この家は犬がいる」
「ここのオヤジは耳が遠い」


またにおいみたいのもありますね。
雰囲気というかなにか感じるわけです。


やがて地図を見なくてもスイスイ歩けるようになると、
いろんなものが見えてきます。


この家はいつも花がきれいだ。
この郵便受けみたことないな。 など。

そういった自分の目安が心に残り、
おぼえていくのだな〜と思います。

何が言いたいのか?といいますと。


「あそこってどこだっけ」

「ああ、あそこは道に出て大きな木がある家があるじゃない。
そこを右に曲がって、みどりの壁の家の隣」

ぜんぜんわかりません。