彼岸について

 「彼岸とて赤玉土の封を切る」
ということわざがあります。(本当かは知りません)
盆栽の植え替えの時期なので、そう呼ぶそうです。


話は変り、
彼岸にお寺に収めるお金について、
いろいろな方法があるみたいですね。


通常はお金とお菓子・お花というのがセットですが、
みんなしてお菓子を持っていっても食べきれないから、
「お盛物料」として別にお金を包む方法もあるのです。


それを半紙に包むのですが、
その折かたがわからず朝から四苦八苦してまして。
こうなったらあそこしかないと、
町の一番長老のばあさんの所に行ってきました。


「あのう、お寺に収めるお金の包み方を教えてください」
なんと言うのすらわからないもので、変な言い回し。


「付け届けのことですか?」
とすぐに答えが帰ってきました。
「あっ、そうだと思います」
と情けない返事の私。


しかし、百聞は一見にしかずといいますから、
やはり聞いた方がいいですよ。
そうやってばあさんの折るのを真似して、
練習までしてきました。


それから、お寺についての話や、
付け届けについて、一から十まで教えてくれました。
おそらくココまで知っている人はあまりいないだろうし、
そうしている人もいないかも知れません。


何か困ったときは長老に聞くのが一番ですね。
そういう文化みたいなものが消えつつあるのが、
寂しい気がします。