育児について

【胎教編】

 お腹に赤ちゃんが宿ってからすることは“話しかけ”です。これはとてもいいですよ。なにするにも話しながら。それこそ2人で行動しているがごとく、なんでも話します。


 「キレイなお花が咲いているね」「ワンワンがいるよ」「今日はいい天気だね」

など、気持ちをこめて話します。恥ずかしいなどと言う人もいますが、独り言よりはいいでしょう、実際にお腹の中にいるのですから。


 私も話しかけに参加したくてお腹に手を当てて話すのですが、興味だけで近づくととてもいやな感じがすると言っていました。命が宿ってうれしい素直な気持ちと、本当に話しかけないと、本能で“守らなきゃ”と感じるらしく、敵とまで言わないけれどとにかくいやだそうです。


 いろいろ習っていますので、知識先行で命に近づくとこのような事になるのです。これがよその人だったらもっといやだと。


 最初の頃は、まるで買ってもらったおもちゃに触るように、“妊娠=話しかけ”をしなきゃ!と、きめつけて近づいていたようです。これは反省。命を見るものとしてやってはいけないことです。


 それでも「どうなっているのだろう?」「みてみたい!」という気持ちが離れず、素直に「ちょっと体を見せてもっらていいですか?」いうと、これはこれでいやじゃないといいます。その時に”命に対する礼”というものにいまさらながら気がつきました。わかるんですね、気持ちというものは。


 胎教というとなにか特別な事のように思いますけれど、ちゃんと一人の人格と認めて、話しながら行動する。それだけです。そしてお母さんの感じる要求が答えですから、好きなものを食べて、好きな音楽を聴いて、自由に生きるというのがこのときの急処です。


 「まだわからないから」と、決め付けるのが一番よくないように思います。私たちの経験からするとこれは間違いないです。言葉がわかるから覚えるのです。やはり話しかけは生まれたときからよりも、お腹に宿ったときから始めるのがいいようです。