育児6

【入浴編2】

 赤ちゃんのお風呂。温度はどのぐらいで入れるのか?これが非常に難しい問題です。

 毎日入れていればなんとなくわかるのですが、初めての方に、またはこれから入れる予定のある方にお伝えするとき、どのように指導すればいいのか?私なりに記録をつけていますので少しご紹介します。


 まずお風呂に入る前に抱っこします。自分なりにフィットするように、抱き心地の良い状態でちょっと感じてみるのです。このとき感じるのは“軽いのか、重いのか”です。顔色や肌の状態などみるところは沢山ありますが、一番は軽いか重いかです。


 未だに長女は、「ちょっと抱っこして!」「どう?ずしっとくる?」と聞くことがあります。たいていそういうときは保育園でやな事があったときで、やはり軽く感じます。幼児の場合は重いので、感じるのはよほどしっかり抱かないと難しいですが、どこかがフィットしないといいますか、すべっていきます。特におしりの辺りがすべってフィットしません。どうしても筋力に頼らざるを得ない状況になるわけです。


 そんなときは話を聞いて、コチョコチョして気を紛らわせ、遊んで、ひょいと抱っこするとズシッと復活します。これほど違うのか?と思うほど変わるので面白いです。


 要するに心の状態や体調などに変化があったときは、物理的ではない重さを感じます。これを見逃さないようにします。人によって感じ方は違うので、どうせ抱くなら集中して抱くことが良いと思います。すると子供も喜びますしね!



 たとえ体重が6キロだとしても、体調によって感じる重さは毎日違います。スカスカと軽く感じるとき、ずっしり重さを感じるとき。この違いによって温度を変えています。

 
 ハッキリ言うとただの勘ですが、せっかくですから温度計を買ってきまして記録をつけてみたわけです。



 私の子の場合基準を39度としました。産まれたのが2月で寒い時期でしたから、最初あまり熱いと温度差で美びっくりすると思い、このぐらいかな?からはじめました。


 助産院から帰ってきた次の日、初めてのお風呂。非常にわくわくしました。

 まだぐにゃぐにゃで包み込むように抱くのがのがやっと。目も見えてません。泣く声も「にゃー、にゃー」子猫が鳴いているみたいです。

 温度計は39度を示しています。抱きかかえながらまずは自分が入り、「お風呂の温度はこれぐらいだよ」と足を少しつけます。少しビッくっとしますが、そこから「だん、だん、だん・・・」と入っていき、しばらくすると「ふわぁ〜」とあくびをします。

 私はこのあくびを一つの基準として、「今日は良い温度だった。」「ちょっと足りなかったかな?」など、熱くするのか?段々熱くするのか?一度上がってもう一度入れるのか?すべてズシッとくるかだけで判断しています。


 基本的に軽ければ熱くする。フィットしなければ段々熱くする。ご機嫌よくずっしりのときはぬる風呂でお話をよくします。どうも足りないな、わからないな、というときは、一度さっと上げて、30秒ぐらいたってからまた入れる。

 これを39度を基準に少し変化をつけて入れてみたのです。

 うまくいったときは、その後の寝つきがものすごく良い。そして短時間で入れてもきれいに赤くなります。お母さんがあとで、「今日はうまくいったみたいね。」「今日は入れる時間が短いかも。」など、経過を見て教えてくれるのでそれも参考になります。


 最近は何となくわかったので、温度計は使わず抱っこして入りながら温度を変えています。目が見えて、体重が5キロを越えるあたりからは、だいぶ安定してきます。その頃にはこちらも慣れてきますので、重いか?軽いか?だけをちょっと気にするだけでもずいぶん違うと思います。