呼吸と身体

 整体は呼吸というものをとても重要視しています。
疲れたからだを緩めるという事もありますが、
大切なのは整体をするものと受けるもののコミュニケーションです。
何を持ってよしとするかは、大きい呼吸です。


 物理的に硬いのがやわらかくなっただけでは、身体というものは変わらないことが多いと思います。そのためには呼吸と言うものが変わらなければ、体も変わらないという考えがあるんですね。

 生きていくのに必要な事は食事、呼吸、水分です。この中で食事は10日ぐらい食べなくても、死ぬことは少ないと思います。ところが、呼吸となると10日どころか5分と持ちません。やはり生命維持から考えても、呼吸はとても大切なのです。


 たとえが極端ですが、そういったところにこだわるからこそ、整体は効果があるのだろうと思っています。


 整体の身体ということで言うならば、大きい呼吸ができる身体のことでしょう。そうできるからだの状態が、健康を維持するのに望ましい。そのような身体に近づくにはどうしたらよいか?という事を我々は手を使って指導していきます。


 そう考えるだけでも、手から相手の身体に伝わる印象は変わるものです。そういう感じを「気」と考えていますが、こればかりは答えようが無いと先生も仰っていたので、難しいところです。