待てない!?

 「今の人は待てない」とよく先生は仰います。どういう意味なのか考えましたが、いろいろありすぎて答えにいってません。

そうこうしている間に忘れてしまったのですが、昨日交差点で信号待ちをしていると赤にもかかわらず、隙があれば渡ってやろうという人がいました。興味があったので観察していると、案の定赤なのに渡り始めたのです。

ああ、こういうのが待てないということかナと思いつつ見ていると、面白いことに並んでいるほかの人たちまでつられて渡ろうとしたことです。信号機を見ていればわかるものの、あわててもどる人、走ってくる車に驚く人。なんだか安全を確認するものまで人任せといった感じにもみえます。

 信号が青になって渡り始めると、今度はタクシーがまだ赤にもかかわらず、じわりじわりとプレッシャーをかけてきます。なんだか恐ろしいところだなと思いましたが、こういうことも含めて「待てない」というのではないかと思います。

心の余裕といいますか、常に何かに追われているのか、顔はむっとしているし、この暑さも手伝ってさらにしかめっ面に見えます。今目の前にあるものをすぐに何とかしたい。そういった焦りというか、ワガママが反映しているのではないか?

整体の現場でも、この痛みをなんとかしてくれ→取れたら終わり→その繰り返し。というのを良く見かけます。
信号機も、赤でも渡りたい→ダメなのに渡ってしまう→ばれなきゃいい。 なんだか似ているなぁと思います。人の生きかた自体が変わってきているのでしょうか。子供たちには見てほしくないシーンでした。